みなさん、こんにちは!
この記事ではプライミング効果について紹介します。
プライミング効果とは?
突然ですが皆さんは「10回クイズ」を知っていますか?
「ピザって10回言ってみて!」
「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」
「じゃあここは?(ひじを指して)」
「ひざ!・・・あっ・・・」
というものです。皆さんも1回は間違って答えたことがあると思います。
10回クイズでは、「ピザ」と何回も言うので「ピザ」が頭に残り、
本当は「ひじ」と答えたいのに、「ピザ」と似た言葉である「ひざ」と言ってしまう。
ということが生じやすくなります。
このように、先に与えられた情報(先行刺激)がその後に来る情報(後続刺激)の処理に影響を与えることをプライミング効果と言います。
10回クイズの例でいうと、先行刺激は「ピザ」、後続刺激は「じゃあここは?」です。
「じゃあここは?」と聞かれた時の情報処理が、「ピザ」に影響を受けたわけです。
日常生活に潜むプライミング効果
普段の生活の中にも、プライミング効果は起きています。
「さっき見たCMのお菓子、おいしそうだったな・・・。」
「あのSNSで見たコスメ、欲しい!」
CMやSNSなどで商品の広告や説明を見ると、ついつい欲しくなりますよね。
ショッピングに行った際に、「そういえばあのCM見たな・・・」なんて思い出して、衝動買いしてしまうこともよくあると思います。
これも、プライミング効果の影響を受けていると言えるでしょう。
つまり、
先行刺激:CMやSNSでの広告
↓
後続刺激の促進:商品を見た時にCMを思い出し、購買意欲が増す
というような影響を受けていると考えられます。
このように、印象に残った商品は脳内で思い出しやすい状態になっていて、ついつい買ってしまうことになりやすいのです。
プライミング効果を使ってポジティブに!?
実は、プライミング効果に関する驚くような実験結果もあります。
大学生の被験者を集めて2つのグループに分け、それぞれにいくつかの単語を使って文章を作らせました。
しかし、そのうち1つのグループには、
「孤独」、「白髪」、「杖」、「忘れっぽい」など、
お年寄りのイメージに関する単語がいくつか提示されていました。
実験終了後、2つのグループの被験者の歩く速度を測定したところ、
お年寄りのイメージに関する単語を見せられたグループは、そうではないグループと比べて、実際に歩くスピードが遅くなるという結果が得られました(!)
このように、自分が見たり聞いたりした単語によって、その単語と関連したイメージが喚起され、実際にそのように行動しやすくなると考えられているのです。
つまり、よりポジティブな言葉を見たり聞いたり、自分で使ったりしていれば、よりポジティブに考えたり行動したりしやすくなるということでもあります。
普段からポジティブな言葉を使うことを心掛けたいですね!
まとめ
①プライミング効果とは、先に与えられた情報(先行刺激)がその後に来る情報(後続刺激)の処理に影響を与えること。
②普段の生活でも、私たちはプライミング効果による影響を受けている!
③プライミング効果をうまく使えば、ポジティブにもなれる!
この記事では、プライミング効果について紹介しました!
他の記事でも、心理学の単語について分かりやすく紹介しています。
ぜひ、関連する記事も、見ていってくださいね!