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心理学系大学院の面接ってどうしたらいいの?後編

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こんにちは!

 

前回の記事では

①基本的なマナー
②準備しておこう!よく聞かれる質問
③面接の注意点

 

のうち①基本的なマナーについて紹介しました。

まだご覧になっていない方で、面接に慣れていないという方はぜひこちらの記事もごらんくださいね!

 

xshinri.hatenablog.com

 

さて、今回は②番と③番について説明していこうと思います。
よろしくお願いしますね!

 

②準備しておこう!よく聞かれる質問

 

それぞれの大学院によって、聞かれる質問はさまざまなものがあると思います。

ですが、「これは聞かれる可能性がとても高い!」という質問も中には存在します。


それは、大学院面接を実施する目的の一つが

臨床心理士(研究者)としての最低限の資質を持っているか

ということを確認することだからです。

つまり、臨床心理士や研究者になるにあたって重要なことは聞かれやすいわけです。

では実際にどのような質問が多いのかをリストアップしてみましょう。

 

臨床関連
臨床心理士を目指すきっかけは何でしたか?
臨床心理士の資格を取った後の進路はどう考えていますか?
臨床心理士に求められる資質は何だと思いますか?
臨床心理士が行うことを具体的に答えてください。
・あなたの臨床心理士としての長所や短所を教えてください。

 

研究関連
・研究計画書について詳しく教えてください。
卒業論文と研究計画との間につながりはありますか?
卒業論文と研究計画の違いは何ですか?

 

人柄関連
・大学生活で一番印象に残った出来事は何ですか?
・感銘を受けた本はありますか?

 

その他
・大学院で学びたいことは?
・本校を志望した理由は?


上記のカテゴリーの中から特に重要なものをピックアップして説明していきますね。

 

 

・「臨床心理士の資格を取った後の進路はどうされますか?」

これはかなり聞かれることが多い質問です。

既にある程度の目標が定まっている人はなるべく素直に答えればよいと思います。
ですが、例えば受験する大学院が教育現場に特化していることで有名であるのに、

「病院に就職したいと思っています。」と答えるのは少しまずいです。

 

「ではなぜ他の医療関係に強い学校ではなく、本校を志望したのですか?」

と疑問に思われてしまうからです。

そのような場合では、「研究を○○先生のもとでやりたいから」といったようなしっかりとした理由があれば言うのがオススメです。

また、詳しく進路が決まっていない場合はそのことを素直に話しつつ、ぼんやりでもよいので現時点での展望を話しましょう。

 


・「研究計画書について詳しく教えて下さい。」

これも定番の質問ですね。

研究計画書のことについて詳しく教えて。と聞かれた時に答えるべき箇所は、「使用する概念の定義」、「分析方法」、「仮説」、「研究の意義」、「先行研究の流れ」、「研究の限界点」などです。

 

特に「使用する概念」についてはしっかりと調べておき、すらすらと答えることができるようにしておきましょう。

周囲に心理学に詳しい人がいれば、その人に研究計画書を見せて、疑問に思うところを挙げてもらうのもオススメです。

研究に力を入れている大学院では長い時間をかけて聞かれる場合もあるので、しっかりと準備しておいて損はないと思います。

 


・「大学生活で一番印象に残った出来事は何ですか?」

これは受験者の人となりを見る質問ですね。

専門的な内容ではないからと言って甘く見てはいけません。


大学生活の中で楽しいことはたくさんあったと思いますが、予め考えておかないと、意外とすぐにはふさわしい体験が思いつかないことが多いものです。

何かサークル活動に打ち込んでいた人は、そのことについて話すのもよいでしょう。
一つのことに打ち込んだ経験というものは貴重なものです。
充分に面接にふさわしい内容と言えます。

 

何か、臨床心理士になるにあたって、その経験が生かせるようなエピソードがあるとかなり好印象を得ることができると思いますよ。


・「本校を志望した理由は?」

これは重要度MAXと言ってもよいですし、ほとんどの場合はこの質問をされると思います。

つまり、準備しておけばその分有利になるということです。

この質問をされた際に重要なポイントがあります。
それは、「その学校じゃないとダメな理由をみつけること」です。

 

例えばどういうことかと言いますと、「私はスクールカウンセラーになりたいと考えております。ですので、教育関連に強い貴校を志望しました。」といったような感じです。

 

そうすることで、「研究に力を入れるB校」でもなく、「病院とコネを持つC校」でもなく、「教育現場に強いA校」が良いのだということがはっきりするからです。

 

逆に、どういう答えは良くないのかというと、「臨床心理士になりたいからです。」や「したい研究ができると思ったからです。」といったような曖昧な答えです。

 

その例で言えば、

 

「別にうちの学校じゃなくても臨床心理士にはなれるんだけど・・・」

「私以外の先生でもあなたの研究はできるんじゃない?」

 

と考えられてしまいます。

ですので、「○○だから志望しました」というように、しっかりとした理由を用意しておきましょうね。

そのためには、オープンキャンパスや説明会などに参加して、しっかりと受験校の特色を調べておくことが重要です。

直前になって焦らないようになるべく早めにやっておきましょう。


③面接の注意点

さて、ラストは面接の注意点ですね。

受ける大学院によっては圧迫面接を行うこともあるそうです。

圧迫面接の場合、緊張しているうえに強い態度で質問されるので、焦ってパニックになりがちです。
そのような場合でも、決して泣いたり、怒ったりしてはいけません。

 

圧迫面接あなたのストレス耐性をチェックしているのです。
ましてや、あなたは臨床心理士になろうとしています。

圧力的なクライエントに対して泣いたり怒ったりしてしまっては、臨床心理士としては失格でしょう。

 

そういった観点から圧迫面接は行われます。
ですので、圧迫面接を受けても

これは臨床心理士としての資質を確認されているんだ!」と気づき、落ち着いて対処しましょう。

それが合格への一番の近道です。


それから、面接を受ける日は、校内に入った瞬間から気を引き締めているようにしたほうが良いですね。

どこで誰が見ているかわかりませんし、たまたま面接官に態度の悪いところを見られてしまっては大変です。

校内に入った瞬間から面接が始まると思っておきましょう。


いかがでしたか?

詳しく説明してきたつもりですので、少しでも面接についての疑問が解決されていたら嬉しいなと思います。

この記事を参考にして、焦らずに頑張ってくださいね!

皆さんの受験を応援しています!