ピアジェは人間の認知がどのように発達していくのかについて研究を行いました。
その結果、人間の認知機能は4つの段階的な発達をすると結論づけました。
それが、
①感覚運動的段階
②前操作的段階
③具体的操作段階
④形式的操作段階
の4つです。
この記事ではまず、
①感覚運動的段階について説明します。
①感覚運動的段階
生まれてから2歳頃までの時期の子供は感覚運動的段階にあるとされています。
手や唇に触れた物の感触や、運動した時の感覚を通して、外の世界を認識していきます。
感覚運動的段階では、
対象の永続性を獲得します。
対象の永続性とは、対象となる物が見えなくなる等して存在しないように見えても、確かにそこに存在している、ということを理解することです。
例えば、子供の目の前に積み木が置いてあるとします。1歳にも満たない子の前でその積み木を布で隠すと、子供はあたかも元々積み木が存在していなかったかのように振る舞います。
一方で、2歳位の子供の前で同じことをすると、積み木が目の前で見えなくなっても布の下に隠れているということを理解して、積み木を探そうとします。
これが対象の永続性を獲得した、ということになります。
この時期の子供に対していないいないばあをすると喜ぶのも、顔が隠された、今度は出てきた、ということを理解できるようになっているからこそなのです。